外国のお客さん

ムラカミ

最近、家事に追われて、ついつい引きこもりがちなので、

CDを聴くのも良いんですが、やっぱり生の演奏を聴きたくなります。

 

会場でのお 客さん同士の一体感も、音楽の一部となるからでしょうか。

 

ライブがしみじみ恋しくなります。

 

最近は海外のライブ映像なんかもネットで見られ、いろんな見解がありますが、ありがたい事です(^^;)

海外のライブってすごいノリノリでお客さんのリラックス具合が全然日本と違う気がします。


藤井さんも海外での演奏の時に日本人とはこんな所が違うかな~って所はありますか?


藤井さん

そうですね、経験が沢山あるわけではないので、

 

あくまで、自分も観客になったこともあることも踏まえてですが、

 

まず、大前提に観客も音楽を良く知っています。



フランスのジャズ・フェスに出た時ですが、

 

野外ステージだったので、出演前にその辺りに居ると、

 

「お!次の出演者かな?どんな曲やるの??」

 

と観客のおじさんが寄って来て我々の譜面を見だしました。

 

あくまで、すごく自然に、とても優しい感じです。

 

(ずかずかと無遠慮に入りこんでくる感じでは無く、ね)

 


 

オリジナルとともに、そこそこマニアックな曲を選択していましたが、知っている曲も結構あったり、

 

曲それ自体は知らなくても作曲者などを見て

 

「おっ、良い曲やるね!おっと、この曲は知らないけれど、

 

このひとの作曲はいいよね!」とかお互いカタコトの英語で話していました。

 

全くマニア的では無い、普通の音楽ファン、という感じでです。



日本では超マニア級の話の内容なのに、ごくごく普通のおじさんと

自然に交せるというのはすごく幸せです。

 

そして、もっと素晴らしいのは聴く側の余裕です。

 

楽しく、というのもきちんと素養のあってのことなうえ、

 

知らないモノに対しても興味を持って、魅力を探る、という


姿勢があるのがすごくわかるのです。

 


 

知っている曲をすれば当然の様に喜び、


知らない曲をすれば興味深く聴きながら共感できる部分を喜び、

 

上手いひとの演奏にはすごく感動し、

 

ヘタなひとの演奏には応援と楽しみで接する、という


クオリティの違いをきちんと理解した上で(ここが重要なのです)、


それぞれに応じた楽しみ方をする、ここに感動しました。



ただの「こんなにいろいろ知っているぞ!」という「情報」では無くて、

 

判断の根拠にしつつ、楽しみのよりどころにしている、「教養」とでもいうべき

 

そんな余裕です。



 



他にもパリのシャンゼリゼ劇場でコンサートに行った時も

 

演目がラベルのピアノ協奏曲、ドビュッシーの

 

牧神の午後への前奏曲、フランクの交響曲という超有名曲では


ありましたが、そうは云っても日本では一般の方には馴染みは無い曲ですけれど、

 

会場全体にハミングでもしかねない様な一体感がありました。

 

あぁ、やはり「フランスの音楽」そして、それが血肉になって今に至っている、という

 

ことを実感した瞬間でした。

 

もちろん、コンサートではみなさんリラックスしていましたし、


行儀よくすべきときは行儀よく、リラックスしているときはよりくだけて、

 

これも余裕でしょうね。



まだまだ諸々ありますが、ひとまず、こういう印象でした!



 


ムラカミ

音楽がごく自然に生活の一部のような環境ですね。うらやましい。

 

私もそんなにライブ経験はありませんが、JAZZライブ

 

でも鼻歌歌ってるのはナカナカ、、、、。

 

日本じゃ出演前に寄ってくるのは、酔ったおじさんかスタッフくらい。

 

抵抗感なく音楽を楽しめる文化がもっと広がるといいですね。

 

まずは、娘のCDコレクションにリストでも忍ばせて、、(笑)



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